こんにちは。
きさらぎ賞が終了しました。
小頭数で低調なメンバー構成と言われていましたが、今回のメンバーがクラシックで通用するのか考察していきたいと思います。
過去タイムとの比較
今回の勝ち時計1:59.7は過去のきさらぎ賞と比較するとかなり速いタイムです。
中京2000mで行われた直近3年間の走破時計は
2023年(良)1:59.7(フリームファクシ)
2022年(稍重)2:00.5(マテンロウレオ)
2021年(良)2:01.0(ラーゴム)
京都開催の1800m時代は
2020年(良)1:48.3(コルテジア)
2019年(良)1:49.0(ダノンチェイサー)
2018年(良)1:48.8(サトノフェイバー)
2017年(重)1:50.1(アメリカズカップ)
2016年(良)1:46.9(サトノダイヤモンド)
2015年(良)1:48.6(ルージュバック)
2014年(稍重)1:47.6(トーセンスターダム)
このような時計になっています。
きさらぎ賞はクラシックに直結しないような印象がありますが、ちゃんと時計が出ていた年の馬はその年のクラシックを沸かせています。
(もちろんペースや馬場傾向の違いなど条件は一緒ではないのですが)
良馬場なら1ハロン12秒を切るペースで走れれば十分クラシックでもやれると思っています。
特にこの時期の中京は3歳馬にとって楽ではないはずで、パワーとスピードの両方を兼ね備えていないと2:00.0を切る走破時計はマークできないと思います。
そんな中、フリームファクシとオープンファイアの2頭は2:00.0を切る時計で走りました。
クラシックを盛り上げていって欲しいですね!
全頭回顧
全頭回顧していきます。
フリームファクシ
単勝1.3倍の人気に応えて優勝。
かなりヒヤヒヤではありましたが、好タイムで勝ちきりました。
スタートは問題なく、道中は2番手を追走。
1コーナーに入るまでにすでに行きたがってしまい、1コーナー入口でレミージュに前をカットされてしまいエキサイトする始末。
道中はずっと川田騎手が手綱を引っ張る体勢での追走になりました。
4コーナーで先頭に立つとアッサリ抜け出して、オープンファイアの猛追をアタマ差で凌いで優勝しました。
最後の脚色は完全にオープンファイアに負けていましたが、かなり道中で消耗していたことを考えるとよく凌いだと思います。
しかし課題の折り合い難は改善されておらず不安を残す結果でした。
1000m通過61.2のスローペースが厳しかったのは間違いありません。
もう少しペースが流れる皐月賞では道中力まずに走れると思います。
ただし、未勝利戦の時もでしたが、前をカットされるとその馬を噛みつきにいっているように見える…
やはり気性的に課題があり、多頭数は怖いですね。
能力は間違いない一頭です。
オープンファイア
想像を超える強さでした。
あわやの2着でしたが、脚色は完全にフリームファクシを上回っていました。
今回は課題のスタートを決めて中段からの競馬。
ディープインパクト産駒らしくスローからの瞬発力勝負になると決め脚は鋭いモノがあります。
道中も上手く進んでおり展開も向いていましたが、これで交わせないのであれば今日のところは仕方ないという内容。
多頭数になるとロスが多くなってしまいそうですが、スムーズに運べれば力があるということを見せました。
賞金的に微妙ですがクラシック戦線に出てきて欲しいです!
クールミラボー
芝での初レースで重賞3着は見事でした。
パワーだけじゃなくてスピードもあることを証明しました。
予想記事で書いた通り、坂を登ってからの伸び脚が素晴らしいです。
坂を登っても脚が上がらないのは武器になりそうですね。
ロゼル
4コーナーの時点で追い出しており、追走でいっぱいいっぱいという感じでした。
そこまでキツいペースというわけでもないのにこれは厳しかったですね。
2:00.5という走破時計は悪いモノではないので、最後まで脚は使っていたので自己条件なら巻き返せると思います。
レミージュ
スタートは一息でしたが、そこから1コーナーまでに巻き返して強引にハナを奪いました。
スタンド前の坂で脚を使ってしまったのが響きましたね。
スローペースに恵まれていたわりには案外…という走りでした。
スタートが決まれば違ってくるとは思いますが、今日のところはフリームファクシに点火したのが最大の見せ場になってしまいました。
シェイクユアハート
この馬の走破時計は2:00.8で、これは同コースの前走と全く同じ時計です。
この馬なりに頑張ったのだと思います。
自己条件なら全然勝負になると思います。
トーセントラム
早くも12戦目となりましたが、7着に沈んでしまいました。
スローペースの離れた最後方を追走しており、3コーナーで追いつくも再び離されてしまいました。
さすがに連戦の疲れがあるのでしょうか。
過去には強い馬と接戦を演じている馬で、一回休ませてあげて欲しいです。
ノーブルライジング
跛行で競争を中止してしまいました。
追い出してこれから…というとこだったので残念でした。
まずは無事に復帰してほしいです。
まとめ
フリームファクシはクラシックでも通用すると思っています。
ただし課題が改善されていないので盛大に吹っ飛ぶリスクは常に付き纏っています。
そしてここまで騎乗している川田騎手はどの馬に乗るのか…それも気になります。
フリームファクシはまだまだ本気で追ったこともなく、折り合いをつけることに専念している感じなので上昇の余地は大きくあるはずです。
皐月賞までの2カ月間で心身共に成長することに期待します。
オープンファイアも出走できれば面白いと思います。
皐月賞よりもペースが落ち着くダービーの方が良さそうですね。
折り合いには問題がなさそうなので、スタートが改善されれば広い東京コースで伸び伸び走ってくれそうです。
他の出走馬も自己条件なら十分にやれるところは見せていると思うので、これからに期待しています。
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