こんにちは。
フェブラリーステークスの前哨戦、GⅢ根岸ステークスが終了しました。
本命のギルデッドミラーは2着に好走して賞金加算に成功。
これで無事フェブラリーステークスに出走できそうです。(ぜひ三浦騎手の継続騎乗でお願いします、、、)
しかし馬券はハズレ。
トリガミになる可能性のある馬券は基本的に買わないようにしてるから仕方ないです。
(タガノビューティーが3着なら…)
根岸ステークス出走馬がフェブラリーステークスに繋がるレースをしていたか考察していこうと思います。
所感
上がり最速はギルデッドミラーの35.0秒。
コーナー通過順位を見ていると先行馬にはキツい流れだったように見えますが、前半3ハロンの時計は34.6秒。
これはフェブラリーステークスでも十分起こりうるスピードです。
過去10年のフェブラリーステークスの前半3ハロンの時計は以下の通りです。
2022年 34.5秒(重)
2021年 34.7秒(良)
2020年 34.6秒(良)
2019年 35.8秒(良)
2018年 34.1秒(良)
2017年 34.0秒(良)
2016年 34.1秒(重)
2015年 34.3秒(良)
2014年 35.5秒(良)
2013年 34.6秒(良)
このように34秒台で入ることが多いです。
逆にテンの3ハロンが35秒台後半になった2014年と2019年は、16番人気のコパノリッキーが2番手から押し切ったり、中距離馬のインティが逃げ切ったりと、いずれも前残りのレースになっています。
東京ダート1400mと東京ダート1600mはどちらもテンの3ハロンが一部の上りを挟んだ下り坂となっており、大きくテンの3ハロンでタイム差が出ることはないです。
これを考えると、今回のレースでペースについて行けなかった馬はフェブラリーステークスでの巻き返しは厳しいと考えられます。
回顧
レースを見ていて気になった馬をピックアップして回顧します。
レモンポップ
優勝したのはレモンポップ。
馬なりで早め先頭から後続が来るまで追い出しを待って完勝。
のように見えますが、満を持して追い出してからもグンと伸びることはなく、先に追い出していたバトルクライやタガノビューティーと同じ脚色が精一杯でした。
距離が伸びて良いとはとても思えない内容で、馬群で揉まれる経験も皆無のままです。
フェブラリーステークスに出走するためには賞金加算が必須だった立場ということもあり、かなり仕上げてきていたはずで上昇の余地も小さいと思われます。
危なげない競馬で勝ちきったのは見事でしたが、フェブラリーステークスに繋がるレースではなかったと思います。
かなりロスの多い競馬をしていたギルデッドミラーと真っ向勝負をしたらとても敵わないと感じます。
ロスの少ない立ち回りをできるのが武器の馬なので、他馬がヘグれば本番でも上位に来る可能性は当然ありますが。
枠や調教にもよりますが、フェブラリーステークスで人気になるようなら、危険な人気馬として軽視したいです。
ギルデッドミラー
根岸ステークスで一番強い競馬をしていたのはギルデッドミラーでしょう。
初の砂スタートで行き脚がつかず、リカバリーで脚を使ってしまいました。
さらに直線に入ってからは進路が無く外に大きく持ち出すロスの多い競馬で上がり3ハロン最速の2着。
実質的に最後の2ハロンだけで2着まで押し上げました。
追い出しを遅らせていたレモンポップに勝る脚色での急追でした。
フェブラリーステークスと同じ1600mの武蔵野ステークスでは、前半3ハロン35.8秒の超前有利のペースでもレモンポップを差し切っています。
距離が伸びてもマイルなら問題なく、芝スタートに変わればスタートにも不安がありません。
正直、私の中ではレモンポップとの勝負付けは済んでおり、三浦皇成騎手悲願のGⅠ制覇に期待を持てる素晴らしい馬だと再認識しました。
順調にいけばフェブラリーステークスでも本命の印を打ちます!
バトルクライ
フェブラリーステークスには向かわないようですが、素晴らしい競馬で3着を確保しました。(賞金的にも厳しいか)
去年秋から使い詰めのローテで崩れずによく頑張っています。
今日のところは上位2頭とは力の差を感じましたが、これから成長する4歳馬です。
ちょっと1400mは忙しそうだったので、マイルの方が合いそうです。(フェブラリーステークスに出るなら買いたかった)
イスラボニータ産駒を盛り上げるためにも今後の活躍に期待です。
タガノビューティー
相変わらず行き脚がつかずに後方からの競馬でしたが、早めに進出する強気の競馬で惜しい4着。
勝ち行く競馬をしての4着なので、力があるところを見せました。
マイルだと武蔵野ステークスのようにスローペースになった時に不発に終わってしまう可能性があるから1400mの方が安定するのでしょう。
惜しかったとはいえ痛恨の4着。
賞金的にフェブラリーステークスの出走は厳しそうですね。
エアアルマス
11人気の低評価を覆す走りを見せました。
やはり砂を被らずにスムーズに競馬ができると力を出せるようです。
フェブラリーステークスに出走してきたら、条件付きにはなるけど穴で面白い一頭かもしれません。
ケンシンコウ
2年以上ぶりのワンターンコースで6着と健闘しました。
道中は最後方に下がってしまうなど、やはりペースへの対応は厳しかったですが、これも数戦して慣れてくればさらに前進がありそうです。
元々ユニコーンステークスで3着があるなど、ワンターンへの適性はあるはず。
6歳馬ですが、距離短縮の路線でもう一花咲かせて欲しいです。
セキフウ
期待していたのですが13着に敗退。
デムーロ騎手のコメントで
「気持ちが入っていなかった」
とあったように、セキフウ自身のメンタル面での課題が多そうです。
好走と大敗を繰り返しているのも、それが原因でしょうか。
力を出せれば良い脚は持っているので今後もノーマークには出来なさそうな一頭です。
(決して軸向きの馬ではなさそう)
テイエムサウスダン
14着に大敗。
スムーズに先行して、そこまで厳しいペースではなかったはずなのに直線で大失速でした。
予想の記事でもコメントしましたが、1200m寄りに馬がシフトしてきている感じがします。
そして年齢的な衰えも隠せないような気がします。
昨年のフェブラリーステークスでは本命にしましたが、今年は見送り濃厚な一頭です。
ヘリオス
まさかの15着に大敗でした。
多少の衰えはあったのかもしれませんが、そこまで厳しいペースでもなく大敗してしまったのは何故か。
これはスタート直後のオーロラテソーロとのハナ争いにあったように感じます。
スタートしてからの200m、ヘリオスとオーロラテソーロの2頭が飛び出していきました。
その後は多少落ち着いたとはいえ、最初の1ハロンで脚を使いすぎてしまったのではないかと思います。
その結果が、15着ヘリオス、16着オーロラテソーロという共倒れに繋がったように感じます。
決して力がない馬というわけではなく、フェブラリーステークスに向かうようなので、そこでも自分の競馬に徹して欲しいです。
総括
フェブラリーステークスの前哨戦としては面白いレースだったと思います。
恐らくフェブラリーステークスでもペースは同じくらいになることが想定されます。
レモンポップがダート界の超新星となるか。
ギルデッドミラーが花道を飾り三浦皇成騎手がGⅠ初制覇を達成するのか。
その他の敗退組が巻き返すのか。
別路線組が待ったをかけるのか。
本番が非常に楽しみになってきました!
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